アナスタシス(ダッチオーブン)
ダッチオーブンか?
鉄でもステンレスでもないから、ダッチオーブンではないかもしれません。
でも、直火にかけれるし、上に炭を置くこともできる。薪ストーブに入れることも出来ます。鉄やステンレスのダッチオーブンと同じように、自由に火の上で使えます。
でも、使い始めのシーズニングもいらないし、メンテナンスも何もいらないし、軽い。
このダッチオーブンの素材は、ウィルセラム(Wealceram)と言います。
あまり知られていないかもしれませんね。熱烈なファンはいらっしゃいましたが、知る人ぞ知る、という存在だった上に、2010年過ぎには、一旦途絶えましたから。
陶磁器になります。土を練り、窯で焼き上げます。鈴木旭博士が開発し、作られていました。通常の耐熱性の器にあるような、鉛やカドニウムを混ぜずに、天然由来の土だけで作っています。安全です。
その土を、通常とは異なる高温度を含む複数の温度帯を使い分けて焼き上げます。
結果、水に脆くなく、かつ500度という陶磁器としては限界の高温度まで耐えられる器になります。表面の釉薬(勿論、天然由来の素材のみ)も高温で焼き上げているので、簡単に洗えます。
焼成方法が特殊なため、販路も限定されていました。そして、一旦、絶版になりました。今では、新しい製品は売っていません。また、少し優しい古いイメージのデザインの物ばかりだったのも事実です。
このウィルセラムを、愛知は瀬戸の窯元さんと協力をし、新しく金型を起こして作り上げました。ウィルセラムのイメージをも一新する製品です。
陶磁器だという主張を込めて、あえて土とわかる飾りをつけています。
陶磁器の良いところ
1、シーズニングがいらない
2、洗いやすい、メンテナンスがいらない
3、軽い
ウィルセラム(この素材)の凄いところ
1、直火にかけても割れない
2、上に炭を載せることも出来る
3、遠赤外線効果が強く、美味しく作れる
4、冷蔵庫から出して、すぐに火にかけても割れない
キャンプオンパレードの独自の型の工夫をしたところ
1、大き過ぎない、小さ過ぎない
2、上蓋だけでも調理に使える
3、蓋の密閉性が高い
このダッチオーブンの名前は「アナスタシス」”Anastasis"です。
「復活」を意味するギリシア語。
ウィルセラム自体の開発者の鈴木旭先生のお言葉です。
「原始の日々、人は石の刃、土の器で調理をしておりました。波乱多き金属器の時代を経て、今、人は新しい石の器を使い始めました。人の心の暖かい、穏やかな時が来るでしょう」
2010年過ぎに一旦途絶えた、ウィルセラムを、新しく型を起こして、キャンプオンパレードのオリジナルとして生まれました。
最初は、ラウンドとスクエアの2種類の展開になります。
蓋は、裏側にリブが付いています。このリブがつていることで、食材からの水分が集まり、循環しやすくなります。
また、蓋だけを裏返して、フライパンみたいにお使いいただくことも可能です。
ラウンド:11000円(税別)
直径22cm、高さ11.5cm。持ち手部分の最大幅27cm。
重量 1200g
ご飯ならば最大で4合まで炊けます
スクエア:9000円(税別)
横幅26cm(持ち手を含めると28cm)、奥行き12cm、高さ7cm
重量 925g
グラタンでも、野菜を蒸しても
取扱上の注意
使い始めのシーズニング、定期的なメンテナンスなどは必要ありません。
ただ、陶磁器ですので、強い衝撃には気をつけてください。割れなどの破損が生じる可能性がございます。