ランタンはヴィンテージに尽きる

 

キャンプ道具を色々と見始めたら、どんどん調べたり、欲しくなってしまうのがランタン。

 

液体燃料を使う加圧式ランタン


ランタンは、メカとしては、第二次世界大戦前には完成をしていました。

第二次世界大戦で需要が爆発し、戦争が終わり暫くたって、急速に需要が減少。各社は、その中でインドに輸出をしたり、コストダウンを図ったりしながら、生き残りを模索しました。コールマンのように、アウトドア需要を掘り当てて、復活したメーカーもあれば、ペトロマックスのようによりコストの安い国へ生産立地を変えながら生き延びようとしたメーカーも。そして、ティリーのように生産を止めざるを得なかった会社もあれば、ヴェイパラックスのように、韓国の好事家に買われて生き延びた会社もあります。

液体燃料を使い、圧力をかけてマントルを光らせるため、安全で明るいです。

 

結果、1930年代~70年代ぐらいまでのランタンが、最も精度が高く生産され、趣もあります。そして、そのころの方が、今のコストダウンをしたものよりも使いやすい!

一台目ならば、新品よりも、メンテナンスをされたヴィンテージものの方が使いやすいですよ!

 

CAMP on PARADEで販売するランタンは、いずれもメンテナンスを行ったうえでの販売です。必要な部品は取り換えています。点灯するまで、ご相談にのります。

是非、自分だけの拘りのランタンをお探しください。

 

液体燃料(灯油・ホワイトガソリン)のランタンには大きく3つの流れがあります。

  1. コールマンに代表されるアメリカのランタン

    1. 簡単な操作、高い完成度。ホワイトガソリンを燃料に。

  2. Optimus/Petromax に代表されるドイツ・北欧系のランタン

    1. 精緻な設計、大容量の光度を実現する機構。灯油を燃料に。

  3. Tilley/Vapalux などのイギリスのランタン

    1. シンプルな機構、使いやすさ。灯油を燃料に。

 

  1. コールマンなどのアメリカのランタン

    1. Coleman は、ランタンメーカーとして生まれました。19世紀から営業を開始し、アメリカ中の市場を開拓しました。幾つものランタンメーカーがあったなかで、最も「良い物」を作り、市場を席巻します。農場用の大きなランタンを作っていたこともありますし、幾つもの機種がありますね。その歴史、機種の多さから、マニアともいえるだけのファンが多いのも特徴。

      1. アメリカは、工業生産力の高さから、ヨーロッパとは違いホワイトガソリンを安価に潤沢に生産できていました。従って、灯油ではなくホワイトガソリンを使うのがメインとなります。

    2. 戦間期(第一次世界大戦と第二次世界大戦の間)の銘機が、クイックライトシリーズ。特にテーブルの上で使う大きなシェードのクイックライトが、クラシックな雰囲気付きの方々の間では好まれています。シェードが何種類もあるのが楽しい。

    3. 戦後暫く経過してから、200Aシリーズを出しました。赤いランタン。このランタンがアウトドア需要を掘り起こし、今に続くコールマンの隆盛を生みます。

      • 200Aシリーズにも、幾つものストーリーがあります。その中で、CAMP on PARADEでは、コストダウンする前の美しい「前期型」と言われる60年代前半までのモデル、そして、最終期となり生産数が非常に少ない緑色のモデルを中心に取り扱います。

      1. また、珍しいところではヴェトナム戦争開始位から使われていた軍用ランタンもあります。これは、米軍がコールマンだけではなく、幾つものメーカーに設計図を渡して作らせていました。時々、入ります。
         

  2. ドイツ・北欧系のランタン

    1. キャンプ場で、金色にぴかぴかと輝く大きなランタンを見たことがありませんか?Petromax HK500と言われるモデルです。ドイツにルーツを持つランタンですね。

    2. 当時の工業先進国は、まずドイツ、次にスウェーデン、そしてオーストリアとチェコでした。これの国で、「バタフライランタン」と言われる形式のランタンが発展し、色々なメーカーが生まれます。

      1. 「バタフライランタン」の特徴は、堅牢なタンクとヴァポライザー。空気の取り入れ量の調整が出来るなど、様々な微調整が出来る機構。

        • その分、部品点数が多く、メンテナンスが必要なモデルでした。

      2. 代表的なメーカーは、色々な火器類を作っていたOptimus とほぼランタン専業で大きくなったPetromax。

      3. ただ、Optimusは戦後暫く経過して、市場が大幅に縮小するのに伴い生産をやめます。Petromaxは何とか生き延びようとして、西ドイツからポルトガル、そしてアルゼンチン、最後は中国と生産地を変えていきました。残念なのは、そうやって生産地を変えていくに伴い、部品の加工精度が下がっていってしまったこと。どんどん使いづらいランタンになってしまいました。一度、西ドイツ製のものを使うと、中国製のものとの、そのカッチリとした手ごたえの違いにびっくりします。

    3. まず、最初にランタンの原型が生まれたのは、スウェーデンでした。

      1. ​​Primus/Optimusの2社です。この2社の初期のランタンを辿っていくと、

    4. Optimus/Petromax以外にも、幾つかのメーカーがあります。オーストリアにもチェコにも。是非、調べてみてください。
       

  3. イギリスのランタン

    1. 工業国でもある大英帝国の名前に恥じないランタンを作っていました。Tilley /Vapalux の2社がその生産を担っていました。

    2. 第二次世界大戦前は、それぞれ独立した会社でしたが、ドイツとの戦争がはじまり、この2社は合同させられ戦時生産体制に移行します。戦争が終わると、この2社は元通り別の会社になり、それぞれ生き残りを模索します。ただ、Tilleyは1970年代半ばには、実質的に倒産しました。Vapaluxは、戦後はBialladin というブランド名で生産を行っていましたが、営業成績は思わしくなく、Vapalux という名前に商品も戻った上で、韓国資本に買収されました。

    3. 非常にシンプルな構造で、簡単に使えるのが特徴です。なるべく簡単にしようと思ったのでしょうね。灯油ランタンの入門機としてもいいかもしれません。

      • 部品点数を少なくするためか、本来は分解して清掃し、使い続けるものであるヴァポライザーが、一体成型されていて消耗品扱いとなっています。