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アフガニスタンの祈り

アフガニスタンの首都「カブール陥落」からほぼ2ヶ月が過ぎました。

あんなに早く陥落をするとは思われていなかったカブール。


キャンプとは全く関係がない話ですが。雑感でしかないですが。


私はクリスチャンです。

それも熱心なプロテスタントです。オンヌリ教会という韓国系の教会に通っています。

オンヌリ教会は、韓国のメガチャーチの中でも有数の大きな教会の一つです。

韓国やアメリカにはメガチャーチと呼ばれる、その教会に通っている人の数が数万人から百万人もいるような教会が幾つかあります。


最初に私が洗礼を受けたのは、日本の教会でした。

妻は、シンガポールに住んでいた時にシンガポールの日本人教会で洗礼を受けました。

ただ、その後、オンヌリ教会のある牧師の説教に感銘を受け、オンヌリに通うようになりました。その牧師は、日本人の牧師ですが、幾つかの言語を良く使います。

その牧師はネパールに長く布教に赴いていました。ネパール???思いっきり仏教国です。

しかも、ネパールでネパール人向けの布教だけではなく、亡命チベット人向けの布教活動にも従事していらっしゃいました。亡命チベット人=チベット仏教徒です。オンヌリ教会からの派遣です。そんな活動までするんです。


何で、こんな話をするかって?

実は,オンヌリ教会はアフガニスタンに宣教師・教会員を派遣していました。

イスラム教徒とキリスト教徒は、共に、ただ一人の神を信じるという点では同じです。ただ、イスラム教徒にとって、「棄教」=キリスト教に改宗するというのは、元のコミュニティに入れなくなる大きすぎる行為です。そういった場所で何の布教活動をするのか?

実はオンヌリ教会は、布教というよりも、学校を作る、病院を作る、という活動をしていました。オンヌリ教会は別に何かの「宗派」ではありません。「教祖」もいません。大きいとはいえ単なる一教会です。

心臓病の治療が必要な人を、韓国に呼んで治療を受けていただいたり、という活動などをこの10年ぐらい、コツコツと積み重ねていました。


アフガニスタンの首都、カブールが陥落して、宣教師・教会員は撤退をせざるを得なくなりました。ただ、同時に韓国は数百人のアフガニスタン人を「救出」しています。今、オンヌリ教会は、そのアフガニスタンの方々の韓国での受け入れ活動・支援活動を行っています。カブール陥落後の制約の中で、出来ることを継続して行っています。


エジプトなどでムスリム同胞団という組織がありました。軍政に圧迫され、潰れかかっていますが活動を継続しています。彼らは、社会の中で教育を、医療活動を草の根で提供をし続けています。


オンヌリ教会の活動を、内部にいることで知っていくにつれ、すごく悔しくなります。

大学の時に、私は障害者の方の介護活動を熱心にやっていました。山谷の炊き出しなども行っていました。私が社会人になってから、昔、リプラス時代にしていた活動だと「もやい」のDVの方の転居支援に焦点を当てた活動への支援などは、良く報道されていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、今のオンヌリのアフガニスタンへの継続的な関わりのような、持続力・強度を持ち得ませんでした。


これが、教会の活動の中という信仰に根差すものだからなのか、それとも別の理由があるのか、わかりません。

なぜ、日本ではこういった持続的で強度のある活動が生まれないのか、答えがわかりません。


羨ましいですし、多分、どこかで今の仕事を引退した後は、その答えを探して、再び、大学の頃の、あの活動に戻らないといけないと、強く思っています。

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