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プーチンのために祈ります


ロシアとウクラインの事に関しては、個人のフェイスブックでは、色々と書いてきた。

ただ、一つ、この件に関して、やはり書きたい事がある。


それは、神よ、プーチンを、ロシアの指導者を救いたまえ、という事である。


独裁者を描いた話としては、アンデルセンの「裸の王様」があまりにも有名だ。

「風の谷のナウシカ」で宮崎駿がヴ王を、素晴らしく描いていたりもする。

ここで、ある話を紹介したい。


もう今や、あまり知る人もいなくなったかもしれない、フランスの19世紀後半の作家、マルセル・シュウォッブの「黄金仮面の王」という精々20ページ程度の短編がある。

いずれも仮面を被る50人の道化、50人の神官、そして多くの妃達に囲まれ、威厳にみちて気高く王者に相応わしい黄金の仮面をつけた王の話である。長く続く王朝の黄昏の一人である。

ある日、一人の乞食がくる。そして、それをきっかけに、王は黄金の仮面を外し、池の水面に移った自分の顔を見る。そして、知るのである。自分が癩病持ちの家系であり、それを隠すが故に仮面をつけているということを。

怒りに狂う、そして恐れに震える王は、道化や神官の仮面を外す。太った笑い好きの神官、悲しげな憂いに沈んだ顔の道化。

悲しみ、絶望する王は、自分の目を潰し、城を出て彷徨う。

そして、鈴の音を聞き、一人の少女に出会う。王は、全てを失い、ただその少女との出会いに感謝し、死ぬ。癒されて。