キャンプオンパレードの1年目に販売した薪ストーブが2種類あります。
新保製作所さんのロマンチカルストーブ、ヨーロッパのOrlad stove。
その二つの経験が、ファイヤーオーケストラの開発のもとになりました。
薪ストーブってなんだろう?勿論、暖房なんです。ただ、ロマンチカルやOrlandを使うと、それ以上に「火を見る」というのが目的なんだと強く感じます。
ただ、ロマンチカルを使って、二つ感じました。空気の流れを制御しないと、あっという間にガラスが黒くなってしまう。燃えている時でもガラスに手が届かないと、ガラスを綺麗にできないので、黒いままで火が見えない。
Orlandは、持ち運びが出来る薪ストーブの中では文句なしに素晴らしいのですが、如何せん内寸が小さい。日本の薪がそのまま入らない。薪を斜めに入れると、ガラスに薪があたり、その箇所が黒くなっていく。
ファイヤーオーケストラを考えた時は、とにかく、このロマンチカルとOrlandの欠点をなんとかしたい、というのがほぼ全てでした。
空気の制御、ガラスが汚れても燃焼中に綺麗に出来るように、日本のキャンプ場の薪がそのまま入るように。
その結論が、45度斜めにして、ガルウィング形状の扉にガラスをはめる、というものでした。
本体の厚み、煙突、内部での調理など、色々と工夫をしたことはあります。
ただ、やっぱりスタートであり開発思想の中心だったのは、空気の制御・ガラスの清掃・日本のキャンプ場の40-50cmの薪、です。
綺麗な綺麗な炎を見る、そのための薪ストーブ。
本当に満足のいく薪ストーブになりました。
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